ユーカリ材のパルプで世界生産の65%を占めるブラジルの大手パルプ会社であるアラクルース社並びにヴォトランチン(VCP)社は、欧州、米国及びアジア向けにトン当たり20ドルの値上げをする。
今回の値上げはユーカリ材のパルプに比べて、価格競争力を失った松材パルプ工場の閉鎖並びに松材パルプの需要の低下、ロシアからの欧州のパルプ会社への原料供給摩擦などで、ユーカリ材パルプ需要が増加してきている。
米国向けパルプはトン当たり735ドルから755ドルに値上げされるために、アラクルースやVCPの株価上昇見込まれており、アラクルースはパルプ生産の98%、VCPは83%を海外に輸出している。(18日付けガゼッタ・メルカンチル紙)