世界最大級の鉄鋼石生産ヴァーレ・ド・リオドーセ社は、国立再生可能天然資源・環境院(Ibama)の環境規制に違反している、パラー州のパラー製鉄所(Cosipar)及びマラバ製鉄所(Usimar)に対して、9月から鉄鉱石の供給を停止する。
両製鉄所は年間80万トンの鉄鉱石の供給を受けて、輸出向け銑鉄を生産しているが、原生林から木炭を生産している疑いがもたれており、また再生林のための植林を行なっていない。
リオドーセはブラジル北部地域で、輸出用銑鉄生産の12製鉄所に年間700万トンの鉄鉱石を供給しているが、環境規制並びに労働法に従わない製鉄所に、鉄鉱石の供給を中止すると警告している。
Cosipar製鉄所は320万立方メートルの原生林伐採違反で、Ibamaから3億8,500万レアルの賠償金を請求されており、Usimar製鉄所は88万3,100立方メートルの伐採で、1億590万レアルを請求されている。(23日付けエスタード紙)