不正規輸入による損害は計り知れない

 密輸や輸入税支払い低減のための不正規輸入による工業界の損害額は計算不可能であるが、国境を接するパラグアイからの不正規輸入は、年間15億ドルに達すると予想されている。

 アジアからの価格申請不正規の輸入衣類による輸入税損害は2億800万ドルに達するが、2ドルで申請された背広、超低価格申請のCDやDVDなど他品目に亘っている。

 国税庁の密輸、コピー商品取締り課ではMP3の70%、カーステレオの50%、ポータブルラジオの70%、デジタルカメラの50%、ワイヤレスフォンの50%がそれぞれ不正規輸入品と見積もっている。

 国税庁では今年5月から「厚い布作戦」と銘打って、低価格申請の輸入繊維製品及び衣類の取締りを強化、2004年の1キロ当りの輸入中国製衣類の価格は4.36ドルであったが、今では15.84ドルまで上昇して徐々に効果がでてきているが、履物や眼鏡類でも同様の取締が必要である。

しかしパラグアイからの個人(サッコレイロ)での手荷物輸入が正規に許可されれば、低価格申請の不正規輸入品の取締りが元の木阿弥となる可能性が大きい。(31日付けエスタード紙)

https://camaradojapao.org.br/jp/?p=32850