ブラジルは先進国の多くが加盟している経済開発協力機構(OECD)への加盟を、経済や政治でのヴァンテージやコストなどで検討しているが、今のところコスト高になっていると判断して加盟を見合わせている。
政治的にはメキシコが北米自由貿易(NAFTA)加盟後に、OECDに加盟したために米国の手中に落ちたように、ブラジルも加盟後には、ラテンアメリカや発展途上国のリーダー的地位を維持できなくなる。
経済的にはマクロ経済も含めて多方面に亘って規制があり、OECDの決定に従わなければならなくなり、貿易の密輸撲滅規制や国際植物検疫規制の採用が義務付けられている。
ロシアは10年間OECD加盟を試みており、チリ、イスラエル、スロバキアやエストニアは昨年に加盟を申請しているが、ブラジル、中国、インドネシア及び南アフリカが、OECDから加盟の要請を受けている。(20日付けガゼッタ・メルカンチル紙)