ブラジルのニッケル生産は、ここ数年年間8万トンで推移していたが、大手鉱業各社が総額77億ドルを投資して増産を計画、来年の生産は24万トン、2011年には28万6,000トンへの増産が見込まれている。
また中国の需要で国際ニッケル価格が上昇しており、2005年9月はトン当たり1万3,700ドルであったが、昨年8月には3万200ドル、今年4月には4万8,700ドルまで高騰した。
ヴァーレ・ド・リオドーセ社は、昨年カナダ資本のインコ社を買収、今年はニッケル部門に16億9,000万ドルを投資、そのうち国内向けは44%の投資が向けられ、パラー州のオンサ・プーマ鉱山向けには6億5,800万ドルが投資される。
またアングロ・アメリカン・ブラジル社は、ゴイアス州バーロ・アウト鉱山に12億ドルを投資、年間3万6,000トンのニッケルを生産、ヴォトランチン金属はゴイアス州ニッケランジア鉱山に、5億5,800万レアルを投資する(24日付けガゼッタ・メルカンチル紙)。