最終2年間で19.75%から11.25%まで切下げが継続したが、インフレ圧力増加に対応するために、最後の通貨政策委員会(Copom)では切下げが中止された。
中銀のエンリケ・メイレーレス総裁は、金利切下げによるインフレ抑制効果は約9ヵ月後に効果が表れると説明しているために、エコノミスト達は政策誘導金利(Selic)の切下げは、来年7月前後を予想している。
メイレーレス総裁はインフレと金利政策のタイムラグは、ブラジルのように経済が安定している国でも増加及び変動してきており、コロンビアの中銀では12ヶ月から24ヶ月、チリの中銀では24ヶ月のタイムラグを見込んでいる。
またメイレーレス総裁は通称小切手税と呼ばれる金融税(CPMF)の2011年までの延長が、国会を通過しない場合はプライマリー収支黒字減少で公共負債が増加するために、政策誘導金利の増加の可能性を説明した。
英国では経済活動に及ぼす基本金利変更に1年、インフレ効果に2年の観察期間をおいており、スエーデンのRiks銀行では基本金利変更後1年から2年に、インフレ効果が現れると見ている。(31日付けヴァロール紙)