ラテンアメリカの保険業界は有望

 経済成長が長らく停滞していたラテンアメリカが停滞から抜出して、堅実な経済成長を歩んでいるために、欧米の保険業界が注目しており、特にブラジルはラテンアメリカでもその国内経済の潜在力に注目を集めている。

 スペイン資本のMapfre保険会社は、健康保険プラン業界への参入を表明、Metlife社は歯科保険プランへの参入、米国資本のLiberty社はインジアナ保険を買収してブラジルでの事業を強化する。

 また米国資本のPrudencial保険は、ブラジル国内に新たに支店網を開設して、新しい生命保険をリリース、スイス資本のZurich保険は、新ファイナンス開設で事業の強化を図る。

 また今後ブラジルの保険業界で有望視されているのは、農業関連保険及び生命保険であり、ここ数年のブラジルの保険業界は、毎年15%の伸び率を記録しているが、今年は最低でも17%の伸び率が見込まれている。

 ラテンアメリカの経済規模では世界の6.0%、人口比率では9.0%であるが、保険業界の市場規模は僅かに世界の1.9%、ブラジル及びアルゼンチンの一人当たりの年間の保険掛金は127ドル、ヨーロッパでは1,700ドル、米国は3,800ドルであり、ラテンアメリカの経済が好調に推移すれば、保険業界の市場規模は3倍以上伸びる潜在力を有している。(1日付けヴァロール紙)

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