先週、ツピー鉱床での石油埋蔵量が、現在の埋蔵量の50%に相当する50億バレから80億バレルの巨大な深海底油田発見が発表され、世界でも10指に数えられる石油国になると予想されているために、石油輸出国機構(OPEC)入りが話題に上っている。
しかしこのツピー油田の操業は、2013年以降と見込まれているために、エネルギー危機が心配されており、電力消費の大きいセラミック、ガラス、製鉄や化学工業部門では、投資による生産増加は見送られる可能性が大きい。
イラン危機で石油価格は120ドルまで上昇すると見込まれており、また今後20年間に亘って、中国及びインドの石油需要が旺盛であるために、石油価格低下のシナリオは見込めない(12日付けガゼッタ・メルカンチル紙)