巨大油田発見も採掘コストは4倍

良質な軽油や天然ガスの埋蔵量が、50億バレルから80億バレルと見込まれているサントス海盆のツピー鉱区の発見で、ブラジルは石油輸出国の仲間入りが可能となったが、6,000メートル以上の深度採掘でコスト高になる。

サントス沖やエスピリット・サントでの海底採掘コストは、1バレルあたり7.5ドルであるが、ツピー鉱区での石油採掘コストは、バレルあたり30ドルと4倍になるために、石油価格がバレルあたり60ドルを下回ると、採算割れする可能性がある。

石油採掘プラットフォーム建設費は15億ドル、採掘ボーリング費は1基当たり5億ドル、採掘関連装置は5億ドルとなっており、1日あたり10万バレルから15万バレルの原油採掘には、30億ドルのコストがかかる。(13日付けエスタード紙)

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