石油化学工業再興にICMS税を減税

サンパウロ州のジョゼ・セーラ知事は、90年代に州内の石油化学やプラスティック工業は、全国の 60%を占めていたが、相次ぐ他州の優遇税政策で州内の生産工場がバイア、リオや南大河州へ移転したために今では47%まで低下しており、この部門の商品サービス流通税(ICMS)を18%から12%に下げて、州内への生産工場誘致の復帰を図る。

ブラジルプラスティック生産者協会(Abiplast)では、ブラジルのプラスティック製造部門の売上は、年間200億ドルに達するが、1990年から2007年までのプラスティック樹脂生産は、140万トンから420万トンと186%と大幅に増加したが、大半はサンパウロ州外での生産増加であった。

しかしサンパウロ州がICMS税の減税政策をしなければ、州内のプラスティック工業は衰退と一途を辿るために、プラスティック工業界への投資を呼戻す効果が期待されている。(30日付けエスタード紙)

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