今年はラ・ニーニャ現象の影響による降雨量の減少及び南部地域での耕作面積の減少で、穀物を中心にブラジルの農産物生産減少が憂慮されていたが、国 家配給公社(Conab)及びブラジル地理統計院(IBGE)の調査では、前年を3.1%上回る1億3,580万トンの収穫を予想している。
大豆の生産が前年に続いて農産物生産のトップで、前年比0.4%減の5,820万トンが予想されているが、耕地面積が2,090万ヘクタールから2,200万ヘクタールに拡大して更なる増産の可能性もある。
また今年のトウモロコシの収穫量は、前年比3.9%増加の5,340万トンが予想されているが、昨年のとうもろこし輸出は1,080万トンであったが、今年は950万トンが見込まれている。
今年の小麦の収穫量は昨年の小麦国際価格が倍増した影響で、前年比71.5%増加の383万トンが見込まれており、小麦への転作が大幅に増加している。(9日付けヴァロール紙)