世界金融市場が大荒れの1月の海外投資家のブラジル金融取引市場からの資金引揚げは65億3,000万ドルに達して、2006年12月以来、最大の資金引揚げとなった。
昨年12月のサンパウロ証券取引所への海外投資家の投資金流入は53億9,700万ドル、1月は37億7,000万ドルに減少したが、確定金利付ファンドへの投資は留まっており、1月の海外からの生産部門への直接投資は45億ドルが流入したと見込まれている。
また1月の貿易収支黒字は41億7,300万ドルと前年同月比では半分以下に低下しており、今年の貿易収支黒字の大幅減少が見込まれているが、大豆及び鉄 鉱石の輸出はブラジルの輸出比率の14%を占める225億ドルであり、大豆の国際コモデティ価格は1月だけで5%上昇、今年の鉄鉱石価格は40%から 70%の大幅調整が見込まれているために、貿易黒字幅はそれほど減少しない可能性もある。(8日付けエスタード紙)