南米及びヨーロッパ路線から運賃自由化

民間航空庁(Anac)は現在、南米路線およびヨーロッパ路線は定額航空運賃の30%までの割引が許可されているが、3月からは50%までの割引が 許可され、その後漸進的に割引率を増加して年末には航空運賃が自由化され、その後は米国路線にも適応されるが国内航空運賃は2005年から完全自由化され ている。

ブラジルから南米および米国へは年間それぞれ400万人、ヨーロッパへは1,000万人が航空機を利用、南米路線の50%はアルゼンチン、20%はチリが占めている。

航空運賃自由化で現在の航空運賃は平均50%減少するが10%の搭乗客増加が見込まれ、ブラジルの航空会社は国内および南米路線では確固としたシェアを築いているために、それほど影響を受けないと予想されている。

サンパウロ‐アルゼンチン間の航空運賃はアルゼンチンで購入すると205ドルであるがブラジルでは405ドルと97%の大幅な差額、サンチアゴ‐リオ間の航空運賃はチリでは332ドル、ブラジルでは441ドルと大幅な差額となっている。

しかし欧米路線での運賃自由化ではブラジルの航空会社は欧米の航空会社とは競争力に大差があり、逆に航空路線シェアを失うと危惧している。(27日付けエスタード紙)

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