6月から8月引渡しの米国向けエタノールは前年比37%に相当する12億リットルが見込まれており、そのうち6億リットルは米国のエタノール生産地である中西部から運輸インフラが整っていない東海岸向けとなっている。
石油価格の高騰で米国の石油価格はガロン当たり2.42ドルに上昇しているが、6月のブラジルは砂糖キビの収穫期であり、エタノール供給には問題をきたさない。
北半球が夏場の3ヶ月間のヨーロッパ向けエタノールは1億5,000万リットル、その他は5,000万リットルであり、輸出価格はサントス港引渡しで1立方メートル当たり485ドルであるが、ヨーロッパ向けは10ドルから15ドル高い。
ブラジルのエタノール生産コストは他の生産国に比べて低いために収益性が高いが、今年のエタノール輸出は前年比20%増加の42億リットルが見込まれている。(11日付けガゼッタ・メルカンチル紙)