サブプライム問題で世界株式市場が大荒れとなって新規株式公開(IPO)は上場待機を余儀なくされているが、買収・合併による企業の拡大戦略は益々勢いを増してきている。
今年の第1四半期の企業の買収・合併数は、前年第4四半期の170件を上回る可能性があり、そのうちの94件はブラジル企業間の買収、16件はブラジル企業による海外での外資企業買収、7件はブラジル企業による国内の外資企業の買収であった。
ブラジル企業にとってドル安の為替は米国系企業買収には追い風であり、先進国の企業買収はブランドアップに結びつき、金利の安い先進国での資金調達が容易となる。
今年に入っても毎日のように企業買収が新聞に掲載されており、11日にはRennerデパートがリオ州他6州でデパートを展開するLeaderデパートを 買収、先週はサライヴァ書店が6,003万レアルでライバルのシシリアーノ書店を買収、ブラデスコ銀行はアゴーラ証券を8億3,000万レアルでの買収を 行なう。(12日付けガゼッタ・メルカンチル紙)