3月の懇親昼食会でカイオ聖市観光公社総裁及びピメンテルBH市長が講演、会場一杯の134人が詰めかけた。

3月定例懇親昼食会が14日正午過ぎからマクソウド・プラザホテルに会場一杯の134人が参加、サンパウロ市観光公社のカイオ・カルバーリョ総裁が講演、ミナス州ベロ・オリゾンテ市のフェルナンド・ピメンテル市長が「ベロ・オリゾンテ市について」で特別スピーチを行なった。

初めに聖市観光公社のカイオ総裁は「ブラジルと日本の観光業の傾向」と題して、観光とはその地域の自然資源、カルチャーや人的資源を活用して観光客の夢を叶え、観光業に携る人々に収益を確保する使命を持っているが、地域の持続的開発のユートピア建設に邁進することであると前置きして、2001年9月11日のワールド・トレードセンタービルのジェット機突入テロで一時期、世界の観光業は落ち込んだが、今では世界の観光業はGDPの13.5%に相当の8兆5,000億ドルに達して2億6,260万人が観光業に従事、年間9億3,000万人が観光旅行をしていると述べ、ブラジル国内の観光業はGDP比6.8%、49億ドルがブラジル国内で消費され、外国観光客は510万人に達して24万3,000人の雇用を創出しているが、世界的には18位にランクされている。

フランスを訪問する海外観光客は年間7,000万人、スペインは6,000万人であるが、大半はヨーロッパ人であり、日本人が訪問する国はオーストラリアやハワイであり、海外観光客がサンパウロ市で1日当たり消費するのは600レアルで、年間9万件のエベントや展示会が催されており、エベントの年間売上は82億レアルで1,650万人がエベント会場を訪れている。

サンパウロ市を訪れる日本人観光客は1日当たり200ドルを消費、平均13日間ブラジル国内に滞在、2006年には日本人観光客7万6,600人がブラジルを観光しており、主にフォス・デ・イグアス、マナウス、サンパウロを見学するが、日本人の海外観光客は世界7位であるが、ブラジルへは僅かに0.2%の比率でしかない。

日本人観光客の南米誘致プロモーションとして、日本にメルコスル地域観光誘致事務所を設立、ブラジル観光省は今年、日本で80万ドルをブラジル観光誘致に投資、交流年の今年10月には日本市場にオンラインで日本語のブラジル観光案内所の設置を予定している。

この案内ページには特別サンバグループによるカーニバルの行列、パウリスタ大通りや旧市街の観光ルートの紹介、日本移民100周年祭の今年はサンパウロ市役所後援のエベントが50以上あり、伝統的な七夕祭り、桜祭り、文化祭り、フェステバル・ジャパンの他に、主要エベントとして6月13日から22日までアニェンビー・コンベンションでの日本文化週間、6月21日はサンボドロモでの公式日本移民100周年記念を後援、ブラジル人や日本人と共に祝いたいと強調して講演を終え、田中信会頭から記念のプレートが贈呈された。

続いて世界で最も素晴しい市長として8位に選ばれたベロ・ホリゾンテ市のピメンテル市長は「ベロ・オリゾンテ市について」と題して、ベロ・オリゾンテ市の都市交通網再生計画として、ベロ・ホリゾンテ市の人口は250万人、大都市圏の人口は500万人に達して無秩序に占領され、建設される貧民屈や膨れ上がる人口で都市交通の機能がマヒして交通渋滞が酷く、そのための交通機能回復計画として抜本的な交通網改善に着手した。

ベロ・オリゾンテ市の交通渋滞解消に空港と中心部をつなぐ幹線道路の複線化で20分に短縮、立退きを余儀なくされた貧民屈の住民の移転先にはスポーツセンター、サッカー場を整備、また経済成長加速プログラム(PAC)で認定されているBH環状線建設では連邦政府、ミナス州政府及び民間企業の投資で5年後の完成を予定しており、またBHには連邦大学を初めに8大学があり、優秀な人材、生活水準の高くて治安のよく、インフラ整備を急いでいるBHには投資環境が整っていると強調して特別スピーチを終えた。

懇親昼食会の前に定例理事会及び第58回定期総会が行なわれ、田中信会頭が2007年度事業報告並びに2008年度事業方針、米倉立二郎財務委員長が2007年度収支決算報告並びに2008年度収支予算計画、山田唯資監事会議長から監事会見解、田中会頭の挙手による承認では満場一致で承認されて総会を終了した。

懇親昼食会は平田藤義事務局長が司会を担当、初めに特別招待者のサンパウロ市観光公社のカイオ・ルイス・デ・カルバーリョ総裁、ベロ・オリゾンテ市のフェルナンド・ダマタ・ピメンテル市長、サンパウロ総領事館の丸橋次郎首席領事をそれぞれ紹介した。

連絡事項では山田監事会議長が帰国する三人の理事の補充選挙について説明、3分間スピーチでは揮旗俊雄氏が“日本文化の魅力”出版プロジェクト、近沢宗貴アルジャゴルフクラブ会長が100周年記念ゴルフコンペについて、小原彰元陸軍少将がグアルーリョス空港の移民100周年記念モニュメントについて、ブラジル日本会議の小森広理事長が“嵐の中の灯台”のポルトガル語翻訳本の出版、ブラジル日本青年会議所のクロビス・ベップ会員が新ビジネス講座についてスピーチを行なった。

対会議所代表交代挨拶では日立エアコン社の河内山茂吉社長、三井物産の大前孝雄社長並びに高砂香料の中村善昭社長がそれぞれ帰国挨拶を行なった。

 

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ベロ・オリゾンテ市についてスピーチするピメンテル市長

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BH市のピメンテル市長

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サンパウロ市観光公社のカイオ総裁

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会場一杯の懇親昼食会参加者

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講演者と記念撮影

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田中会頭から記念プレート授与されるカイオ総裁

 

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