ブラジル産リンゴ輸出は伝統的にヨーロッパ連合国(EU)向けが大半を占めていたが、今年はEUのリンゴのストックが多く、ブラジルのリンゴ輸出企 業はすでに試験的に輸出を行なっていた中近東のアラブ首長連邦国以外に、サウジアラビア、オーマン、バーレン及びロシア向けの輸出を開始した。
EUのリンゴの大量のストック以外に新市場開拓する要因として、収穫したリンゴが小粒でヨーロッパ規格を外れており、また為替損による収益性確保のために値上げをしなければならなかったことも新市場開拓を促している。
今年初めの2ヶ月間のEU向け輸出リンゴはキロ当たり66セント、中米向けは71セント、スーダン向けは1.14ドル、アジア向け輸出量は前年同期の 744キロから1.27トン、中近東向けは233キロから1.08トンとそれぞれ急増、2007年/08年のブラジルのリンゴ生産は84万トン前後で、8 万トンが輸出に向けられる。(18日付けヴァロール紙)