ヴァーレのエクストラータ買収交渉が決裂

ヴァーレ社によるスイス資本エクストラータ社の買収交渉は数カ月続いていたが、900億ドルの買収提示価格以外に、エクストラータの主要株主であ るスイスの商品取引会社グレンコアとの販売権問題などが障害になっていたが、これ以上進展しないと見込んだヴァーレのアグネリ社長は買収交渉を打ち切っ た。

アグネリ社長は鉄鉱石以外の事業の多角化のためにポートフォーリオ拡大を目指して、世界10位内の鉱業会社の買収を行なう可能性があるが、6ヵ月後にはエクストラータ社との間で買収の再交渉の可能性も残されている。

ヴァーレ社にとっては銅鉱石並びに石炭生産事業に最も注目しており、この分野の企業買収を海外で手がける予定であるが、国内では2012年までに590億ドルを投資して事業拡大を図る。(26日付けエスタード紙)

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