レアル高および不正規中国輸入製品に席巻されたポータブル家電メーカーはすでにブラジル国内での生産を中止、またC/Dクラスが購入する繊維製品、日用品、玩具、工具やエアコンの輸入製品のうち中国製が95%を占めている。
また益々レアル高に傾く為替はブラジル国内企業の価格競争力を削いで輸入に拍車をかけており、消費財、原材料や設備投資用機械・装置にまで及んでいる。
最終12ヶ月間の耐久消費財の輸入量は前期比57.1%増加したが、輸入額は僅かに1.3%増加、資本財36.6%、輸入額4.2%、中間財は22.2%、10.0%とそれぞれ輸入量は増加したが、輸入金額の伸びは低率に留まっている。
3月の貿易収支黒字は前年比76%減が予想されており、輸出は0.5%増加の130億ドル、輸入は26.9%増加の122億ドル、最終12ヶ月間の貿易収 支は339億ドルの黒字であったが、前期比では120億ドル減少、中銀は今年の国際収支赤字を35億ドルから120億ドルに下方修正している。(31日付 けエスタード紙)