チリとの農産物貿易交渉が難航

チリはブラジル産牛肉輸入ではヨーロッパ連合国、エジプト、ロシアについで4位で年間2億ドルを輸入していたが、2005年のマット・グロッソ州での口蹄疫発生から大幅に輸入を制限して、今では10分の1の2,000万ドルにまで減少している。

これに対してブラジルはチリ産の果物から発見されたダニはブラジルの果物農園に感染する可能性があるために輸入を中止しているが、チリ産果物輸入再開に対してブラジル産豚肉及び鶏肉の輸出再開を交渉している。

チリとブラジル政府はブラジルからのバス輸出に対してワインの輸入関税引下げを交渉しているが、ブラジルのワイン生産が壊滅的打撃を受けると圧力がかかっている。

昨年のブラジル国内のワイン市場はブラジル産が25.7%でトップシェアであるが、チリが24.3%と肉薄していたが、今年初めの2ヶ月間では継続するド ル安でチリ産が30.1%、ブラジル産は15.4%でアルゼンチン産の21.2%にも追越されている。(7日付けヴァロール紙)

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