今年4ヶ月間の経常収支は141億ドルの赤字

今年4ヶ月間の経常収支は貿易収支の悪化及び外資系企業の利益送金増加で141億ドルの赤字を計上、4月の赤字幅は33億1,000万ドル、また同期間の経常収支では中銀予想の120億ドルを上回る赤字幅を記録して最悪となった。

4月の最終12ヶ月間の経常収支は146億5,500万ドルの赤字でGDP比1.08%となり、2002年8月の最終12ヶ月間の153億2,100万ドルに次ぐ赤字幅を計上している。

しかし4月の海外からの直接投資は38億7,200万ドル、今年4ヶ月間では126億7,100万ドル、金属部門の直接投資19.1%の22億4,100 万ドル、自動車が5.2%の6億700万ドル、金融部門が14.3%の16億8,400万ドル、最終12ヶ月間では372億1,900万ドルでGDP比 2.75%と大幅に増加してきている。

貿易収支では輸入の大幅増加と輸出の減少で黒字幅が減少してきており、4月の貿易収支黒字は前年同月比マイナス41%の17億4,400万ドル、ドル安による海外旅行の増加で4月の最終12ヶ月間のサービス収支は、ブラジル人による海外での消費が95 億3,500万ドル、海外からの観光客は52億7,900万ドルをブラジル国内で消費して42億5,600万ドルの赤字を計上した。

今年 4ヶ月間の利益送金などの所得収支は123億5,800万ドルの赤字で前年同期比では2倍以上となり、米国向け送金が29.9%、スペイン16%、オランダが11.5%を占め、特に金融関係の利益送金が最も多く22億8,500万ドルであった。(2008年5月27日付けエスタード紙)

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