年末のSelic金利は14.25%まで上昇か

2009年のインフレ指数である広範囲消費者物価指数(IPCA)を連邦政府の目標値に抑えるためには金融引締めサイクル入りが必要であり、年末の政策誘導金利(Selic)を14.25%と発展途上国トレーダー協会主催のイベントに参加した多くのエコノミストは予想している。

クエスト・アッセットマネージメント社のエコノミストのバーロス氏は現在の過熱気味の国内経済及び国際コモデティ価格の高騰に対する今後12ヶ月間のインフレを2.0%から3.0%に抑えるためには、次回の通貨政策委員会(Copom)でのSelic金利の0.75%の切上げを予想しているが、公共支出並びに拡大し続けるクレジットの抑制が必要である。

サンタンデール銀行のチーフエコノミストのアレシャンドレ・シュワルツマン氏は次回の Copom会議でのSelic金利0.50%切上げを予想、年末までには2.0%から3.0%の切上げを予想しているが、拡大を続ける国内消費がインフレ要因であり、世界的に値上がりを続ける食料品価格はブラジルのインフレを押上げる要因ではないとコメントしている。(2008年5月29日付けヴァロール紙)

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