ヴェーレのロジェリオ・アグネリ社長はブラジル鉄鋼院(IBS)で開催された国内鉄鋼業界会合でパラー州での製鉄所建設予定を発表、社会経済開発銀 行(BNDES)のルシアノ・コウチーニョ総裁はプロジェクトに賛同して、BNDES出資会社(BNDESPar)からの資本参加の可能性を語った。
パラー州の製鉄所の生産能力は年産250万トンから500万トン、投資総額は50億レアルに達すると見込まれているが、アグネリ社長は製鉄所建設にはツクルイ水力発電所並びにエスパダルテ港のインフラ整備を連邦政府に要求している。
またアグネリ社長は世界中で最も製鉄所建設に適しているのはブラジルであると強調、ロジスチック問題が解決して製鉄所建設が本格化した時に資本参加を募る可能性がある。
コウチーニョ総裁はブラジルで最も開発の遅れている北部や北東部での重要なプロジェクトに対して資本参加の可能性を述べているが、完成後は国内並びに海外に輸出する計画である。(2008年6月4日付けエスタード紙)