ナショナル製鉄所(CSN)は鉄鉱石輸出で2009年から25年に亘って鉄鉱石1億8,330万トンをバーレンの湾岸工業インベストメント社(GIIC)に供給する大型長期契約を結んで中近東に進出する。
2009年からはGIIC社に年間1,100万トンの鉄鉱石を供給するが、今年のカーザ・デ・ペドラ鉱山からの鉄鉱石はすでに全て契約済み、来年の供給先の90%もすでに決まっている。
2012年からの鉄鉱石生産は3,500万トンに引上げられるが、最終的には1億トンまで生産能力を引上げる計画があり、今年はリオ州イタグアイ港から2,000万トンを輸出するが、来年は3,000万トンを中国、ヨーロッパや中近東に輸出する。
ヴァーレ社は以前から持っていたナショナル製鉄傘下のカーザ・デ・ペドラ鉱山の鉄鉱石の大量優先購入権もしくは、近年買収した鉄鉱会社フェルテコのどちらかを手放すように、2005年に経済防衛行政審議会(CADE)から命じられていた。
ヴァーレはCADEの決定を不服として連邦高騰裁判所(STJ)に訴えていたが、今年になってSTJがCADEの判断が正しいとして、同社はCSN傘下のカーザ・デ・ペドラ鉱山からの優先購入権の放棄している。(2008年6月11日付けエスタード紙)