5月のインフレ指数である広範囲消費者物価指数(IPCA)は食料品価格の高騰の影響で、金融市場の予想値0.65%を上回る0.79%となって12年ぶりの高率を記録、4月の0.55%並びに前年同月の0.28%を大幅に上回った。
過去12ヶ月間のインフレ指数は5.58%となり、連邦政府のインフレ中央目標値4.5%を大幅に上回っており、上方許容値6.5%の危険な数値に近づいてきている。
また今年5ヶ月間のインフレ指数は2.88%で前年同期の1.79%を大幅に上回っており、金融引締政策として政策誘導金利引上げ率の更なる上昇を招くと見込まれている。
今年の穀物収穫量は1億4,400万トンの記録更新が見込まれているが、海外市場での需要が旺盛で国際食料品価格高騰している影響で、国内の食料品価格も値上げを続けており、5月の米価は今年の米の収穫量は前年比10%増加の1,220万トンの予想にも関わらず、19.75%の大幅値上げとなってレアルプラン以来の月間値上げ幅を記録、また今年5ヶ月間では前年同期比25.75%の大幅値上がりとなっている。
5月の27アイテムの食料品・飲料品の値上がりは1.0%以上を記録、特に人参は24.84%、ジャガイモは19.39%それぞれ大幅に値上がりしており、食料品の値上がりは多くのサービス業のコスト上昇に、大きな影響を与えるために心配されているが、過去12ヶ月間では14.63%の値上がりを記録してインフレ5.58%の 3.03%が食料品のインフレ分であった。
今年5ヶ月間のインフレ2.88%の内訳は食料品・飲料6.40%、教育費4.0%、医療保険2.79%、衣類2.65%、住居費1.52%、交通費が1.16%とそれぞれ値上がりしている。(2008年6月12日付けエスタード紙)