ブラジルアステラス製薬がオープン式

10月14日、午後7時からサンパウロ市ROSA ROSARUMでブラジルアステラス製薬の開設記念式典が開催された。同社は昨日、入会申請書を携え、米州のUS LLCの樫井正剛社長兼CEO、アステラス ファーマ US Inc.(販売)のMARTIN MERCERラテンアメリカ担当副社長及びブラジルの代表者DEVANEY BACCARINの3人が会議所を表敬訪問したばかり。

アステラス製薬株式会社(Astellas Pharma Inc. 野木森 雅郁代表取締役社長)は山之内製薬と藤沢製薬が2005年4月1日に合併、世界の製薬分野では20大企業にランク、世界約30箇所で事業を展開、連結売上高が約9千7百億円を誇るグローバル企業である。

アステラスの名称は星を意味するラテン語、ギリシャ語、英語から派生した造語、シンボルには皆の幸せを込める赤色が、また信頼を意味する灰色が使われ、未来に向かって進む美しく輝く星を表すデザインとの事だ。

野木森社長はアステラスの前進の藤沢薬品、山之内製薬との合併の経緯を説明、グローバル企業として今回BRICsの一角ブラジルに進出できた事を慶び「世界の人々の健康を守る」と力強く宣言した。

同社サイトの社長メッセージ(以下)を地に行く実践振りである。
【私たちアステラス製薬は、「先端・信頼の医薬で、世界の人々の健康に貢献する」ことを経営理念に掲げ、研究開発型のグローバル製薬企業として積極的に事業展開を図っています。
私たちは、研究開発へのあくなき挑戦を通じて、未だ治療満足度が低い疾患領域において、革新的で有用性の高い新薬を継続的に生み出し世界中に届けることで、病気と闘う患者さん一人ひとりの力になりたいと願っています。(以下省略)】


野木森社長に続きMARTIN MERCERラテンアメリカ副社長が挨拶、医薬品分野で有望なブラジル市場の進出経緯を説明、グローバルパートナーとして常にビジョンを掲げ事業に邁進、ブラジル政府とも対話をしながら国の発展に寄与したいと結んだ。


ブラジルの代表者DEVANEY BACCARINは先ず、本社から野木森雅郁代表取締役社長、米州の地域本社機能を持つアステラス US LLCの樫井正剛社長兼CEO、またアステラス ファーマ US Inc.(販売)のMARTIN MERCERラテンアメリカ担当副社長にブラジル進出に対する真心のこもった感謝の意を表明、患者への思いやりのあるアステラス・ブラジルを目指し泌尿器領域や臓器移植の拒絶反応抑制剤等アステラスが得意とする分野に注力したいと語った。


開所式にはブラジルの大学関係者をはじめ、主なクリニック、病院或いは医薬・医療機関の関係者等、約300人が参加した。オープン式には会議所と馴染み深いJOÃO CARLOS DE SOUZA MEIRELLES氏(前サンパウロ州知事アルキミンの右腕、科学技術・商工開発・観光局長)やフランコ・モントーロ元サンパウロ州知事の息子ANDRÉ FRANO MONTORO FILHO氏など有名人が大勢駆けつけた。会議所からは田中信会頭と平田藤義事務局長が参加した。

ブラジル最大手のテレビ局、グローボがゴールデンアワーにラテンアメリカ向け放映した連続ドラマCAMINHO DAS ÍNDIASに出演した有名な俳優リーマ・ドアルテ氏が終始、式典の司会役を務め、アトラクションには著名なミュージシャンROBERTO MENESCALとWANDA歌手がボサノバを歌い又3人の日系人による和太鼓も披露された。


 

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