在ブラジル日本国大使館の臼田昇一等書記官は当会議所の電気・電子および運輸サービス部会(通信含む)のメンバーや関係者と日伯間のジタルテレビやブロードバンド対応等に関する現状と今後の展開等について、情報交換を行った。中南米・アフリカ諸国へのデジタルテレビ対応、日伯ブロードバンド推進フォーラムの立ち上げ、日伯アンチ迷惑メール対策などが今回の主な会合テーマ。
昨年は6月18日の移民の日にかけて在ブラジル日本国大使公邸において、エリオ・コスタ通信大臣をはじめ通信次官、大統領府文官長特別補在官、外務省科学技術局長、開発商工省貿易局長、電気通信庁補在官長他、連邦区文化局長、イイホシ伯日議員連盟会長、下院科学技術委員会委員、中南米やアフリカの在伯外交団、関連業界および小売店業界等大勢が参加し、日伯方式による地上デジタルTVのデモを実施し大反響を呼んだが、今年も適当な時期に同企画を実施するかどうか検討する。
電子メールの7割が迷惑メールだそうだ。受信者は今まで悩みに悩んでも、その対応策には半ば諦めていたが、今回朗報がある事をこの会合を通じて分かった。制度的な対応、フィルターにかける技術的な対応、事業者による自主的な取り組みなどが紹介された。日本国内に着信する迷惑メールの大半が海外からで、ブラジル発は毎月上位にランクされ、意外とここにも日伯協力の案件があるようだ。「災い転じて福となす」とか「怪我の功名」と言われるが、逆にこの対応策が功を奏し世界に向け技術移転に繋がる可能性に期待したい(平田事務局長)。
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今回の会議所メンバーとの会合には総務省消費者行政課の課長補佐 本田 昭浩、(財)日本データ通信協会迷惑メール相談センター担当部長 西松 薫、(社)JPCERTコーディネーションセンター情報セキュリティ分析官 小宮山 功一朗、日本インターネットイニシアティブ(株) 櫻庭 秀次、電気電子部会の倉橋 登志樹(パナソニック・ブラジル)、三好 康敦(PRIMOTECH21)、伊地知 嗣典(NEC)、金子 行雄(センプ東芝)、安藤 征臣(ソニーブラジル)、運輸サービス部会から足立 幸雄(NTT ブラジル)、岐部 ルイス(UBIK)、また在サンパウロ総領事館の加藤 秀雄領事、ジェトロ・サンパウロ 佐々木 光所長、ジェトロ・サンパウロ 紀井 寿雄諸氏のほか会議所から平田 藤義事務局長が参加した。(順不同)