11月の懇親昼食会に90人が参加して開催

懇親昼食会は2010年11月12日正午過ぎからインターコンチネンタル・ホテルに90人が参加して開催、司会は平田藤義事務局長が務め、初めに講演者のプライスウオーターハウスクーパー社のマルセロ・シオフィ・パートナー兼ブラジル自動車産業部門リーダー、大部一秋総領事がそれぞれ紹介された。

2011/2012年度会頭選挙管理委員会の中村敏幸委員長が2011/2012年度の会頭選挙結果報告として中山立夫会頭の選任を報告、また中村敏幸監事会議長は2010年度第3四半期の監査報告を行い、鷲巣寛企画戦略委員長が11月17日午後7時から10時までアメリカ商工会議所とのハッピーアワーの共催について、今年は会議所70周年記念を兼ねて開催、5400社が加盟するブラジル米国会議所を米国以外では最大の会議所で80%はブラジル系企業、13%が米国企業であり、アトラクション(琴・尺八・三味線演奏)、鏡割り、立食パーティー、矢崎愛と草村芳哉のキーボード&サックス演奏。参加費は無料でビジネスに活用してほしいと結んだ。

相互啓発委員会の西岡勝樹委員長はインターコンチネンタル・ホテルで開催される忘年会の抽選会用の商品提供で協力を依頼、新入会員紹介では高砂香料工業の横山和弘氏、ルフトハンザ航空のクリスティーナ・ビニエ女史はそれぞれ自社の事業を紹介した。

マルセロ・シオフィ氏の講演を前に中山立夫会頭は歓迎の辞を述べ、マルセロ氏は「自動車産業界のブラジルおよびグローバル・トレンド」と題して、2008年の世界金融危機で世界中の自動車生産が減少、特に国内メーカーの設備稼働率は65%まで低下したが、今年末までには生産が金融危機以前に回復すると予想されている。

2007年の経済先進国の自動車生産は4440万台、今年は3600万台と回復途上にあるが、2007年の新興国は2460万台、今年は3390万台と大幅に上昇、昨年のBRICs諸国の自動車生産は世界シェアの29%、2016年には37%までシェアを拡大すると予想されている。

2016年のBRICs諸国の中で中国の自動車生産のシェアは58%、インド20%、ブラジルとロシアが11%、また東ヨーロッパ諸国の昨年の自動車生産は減少したが、今後は持続的な成長を続けると予想されている。

ヨーロッパ連合国は域内の需要は来年も減少するが、中国向けプレミアム車の輸出が拡大する可能性があり、米国の今年の自動車生産は1400万台をわすかに超えると予想されている。

アジアの先進国である日本は円高の為替の影響のために輸出で苦戦しているが、ウオン安の韓国は好調に輸出を拡大、今後もそれほど輸出が望めないために、コストの安い消費国での現地生産に舵を取ると見込まれている。

アジアの新興国の中国は国内での生産を拡大、インドやタイでも国内向けや輸出拡大で生産が増加してきており、昨年のインドは240万台を生産したが、2016年には600万台、タイも100万台から270万台の拡大が予想、南米諸国の自動車生産は順調に伸びており、特にブラジルへの大型投資が続いていると結んで中山会頭から記念プレートが渡された。

90人が参加した昼食会の様子

左からプライスウオーターハウスクーパー社のカロリーナ・サカマ氏/記念プレートを受取る講演者のマルセロ・シオフィ・パートナー兼ブラジル自動車産業部門リーダー/中山立夫会頭

講演者のプライスウオーターハウスクーパー社のマルセロ・シオフィ・パートナーのを囲んで記念撮影

https://camaradojapao.org.br/jp/?p=34677