金融部会(宮原弘幸部会長)主催の金融セミナーが2011年2月3日午後4時から5時30分過ぎまで40人が参加、講師に三井住友銀行ニューヨーク支店経営企画部金融調査室の山崎知洋上席室長代理を招いて、「2011年の世界経済・金融の行方」と題して講演した。
山崎講師は初めに主要国の足許の景気情勢として、先進国/新興国の鉱工業生産指数の推移の比較では、リーマンショックの前後の指数や株価の推移、世界景気の長期トレンド世界の人口動態などを分かりやすく説明した。
続いて今年の世界経済・金融市場の注目ポイントとして米国経済の回復として製造業の景況感と雇用者数、在庫循環、家計部門のレバレッジ並びにその後遺症、デフレリスク要因、欧州ソブリン危機の動向として各国の経常収支、財政収支、家計の負債/可処分所得比率の推移、住宅価格下落の推移各国の国債償還期間、主要国の銀行の対外債権残、新興国経済の今後の動向として中国のインフレ回避の可能性、ブラジル経済の注目点としてコモディティ価格の高騰、レアル高の為替による資本財の輸入、オランダ病との類似点などについて分かりやすく解説、質疑応答では今後の為替の行方、オランダ病に陥る可能性など熱心な質問に対して、テキパキと即答して大きな拍手が送られて、素晴らしい講演会が修了した。
「2011年の世界経済・金融の行方」(三井住友銀行ニューヨーク支店経営企画部金融調査室の山崎知洋上席室長代理-2011年2月3日金融部会セミナー)
左は講師の三井住友銀行ニューヨーク支店経営企画部金融調査室の山崎知洋上席室長代理
40人の参加者は熱心に講師の説明に聞き入っていた
右から3人目が講師を務めた三井住友銀行ニューヨーク支店経営企画部金融調査室の山崎知洋上席室長代理
左は開催挨拶を行う宮原弘幸部会長/小西輝久新部会長