JBIC銀行業務説明会 テーマ「日伯インフラ事業向けレアル建てファイナンスに係るJBICとBNDESとの協調」に50人が参加して開催

国際協力銀行(JBIC)リオデジャネイロ事務所の 細島孝宏首席駐在員が2011年7月15日午前10時からブラジル日本商工会議所会議室に50人が参加、 テーマ「日伯インフラ事業向けレアル建てファイナンスに係るJBICとBNDESとの協調」にJBIC銀行業務説明会を開催した。

初めに細島首席駐在員はブラジルでは2014年のFIFAワールドカップ、2016年オリンピック競技大会、港湾、空港や道路など旺盛なインフラ需要等を背景に、日伯企業により交通インフラセ クターを中心としたインフラプロジェクトが目白押しであり、これらのインフラプロジェクトは現地通貨収入型である場合が多くて、ブラジルの現地 通貨レアル建による資金調達がプロジェクトの成否の鍵を握る重要な要素の一つとなっており、今年6月21日に東京でブラジル国立経済社会開発銀行(BNDES)のルシアーノ・コウチーニョ総裁とレアル建ファイナンスに係る業務協力のための覚書を締結した重要性を説明した。

この覚書はJBICがブラジルにおいて実質的に唯一の長期レアル建ファイナンスの供給者の政府系金融機関のBNDES銀行と協調することにより、レアル建 ファイナンスを供与する枠組みを構築するものであり、日伯両国の企業が協調して進める同国の主に交通インフラを中心とするプロジェクトの実現を迅速かつ効果的 に支援することを目的とするもので、官民連携によりパーケージ型インフラ海外展開を積極的に推進すると強調、また為替・インフレリスクの排除が可能と付けくわえた。

JBICとBNDESはこれまで、50年間に亘ってブラジルの産業投資、輸出振興、インフラ整備や地球環境保全に係る事業等に対する融資や技術協力等を通じて緊密な協力関係を構築、今後は更なるタイアップで強固な協力関係を築き、日伯経済進展にバックアップしていくと説明した。

また細島首席駐在員は投資先としてのブラジルの魅力、事業展開上の課題、レアル建長期資金調達の現状、BNDESとのパートナーシップ、レアル建ファイナンスイニシアティブ及びメリットやスキーム、今年7月から導入した部門制などについても詳細に説明した。

「日伯インフラ事業向けレアル建てファイナンスに係るJBICとBNDESとの協調」(JBIC 細島孝宏首席駐在員 2011年7月15日)

JBIC 部門制導入について(JBIC 細島孝宏首席駐在員 2011年7月15日)

会場一杯の50人の参加者が熱心にレアル建ファイナンスの説明に聞き入っていた(fotos Rubens Ito/CCIBJ)

国際協力銀行(JBIC)リオデジャネイロ事務所の細島孝宏首席駐在員の説明に聞入る参加者

 


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