息がぴったり合った繊維部会(岡田幸平部会長)に8人が参加して2012年1月27日午後3時から5時まで、業種別部会長シンポジウムの発表資料作成では和気あいあいと大いに意見交換を行った。
昨年の回顧では、7月の世界季末の綿花在庫率40%割れで上期は綿花価格が暴騰し140年来の市場最高値を記録したこと、投機マネー流入や綿花輸入国の狼狽買い、下半期は製品市況の崩壊から綿糸価格が急落、最低サラリーの大幅な調整、為替の変動、ブラジルコストの上昇、原綿価格の高騰で製品への価格転嫁、公共投資停滞でユニフォーム需要減少、期待外れのクリスマス商戦、天候異変の影響、第3国経由の安価なアジア製品の流入などが話題となった。
今年の展望としては、綿花の需給バランスの緩和、BRICs諸国の経済成長減速予想、ヨーロッパの債務危機の影響、農産物や原油などのコモディティ商品の高止まりや投機マネーの行方、連邦政府が繊維業界の窮地で安価な輸入抑制政策を導入の可能性があること、継続した政府への働きかけの必要性、統計に表れないブラックマーケットの存在、14%を超す最低サラリー調整による人件費の高騰、インフレ不整備、高い電気代、重課税や高い製造コストなど一向に改善されないブラジルコストなどが指摘された。
参加者は岡田部会長(ユニチカ)、上野副部会長(クラシキ・ド・ブラジル・テキスタイル)、田邊氏(日清紡・ド・ブラジル)、河本氏(東洋紡・ド・ブラジル)、中川氏(YKK)、柴垣氏(サンヨーテックス)、黒木調査員(在サンパウロ総領事館)、平田事務局長
左から上野副部会長(クラシキ・ド・ブラジル・テキスタイル)/岡田部会長(ユニチカ)(Foto: Rubens Ito / CCIJB)
業種別部会長シンポジウムの発表資料作成では和気あいあいと大いに意見交換