マナウス経済特区視察見学会に40人が参加

2012年7月20日~22日、相互啓発委員会(江上知剛委員長)主催のマナウス経済特区視察見学会を行った。会議所のマナウス視察は1995年以来で会員及び関係者40名が参加した。

1967年の軍政時代、アマゾン地域は国家安全保障上の点から最も重要な戦略拠点であった。同地域の経済発展を目指しマナウス経済特区(Zona Franca de Manaus)を設立。家電、IT関連、2輪車産業など現在、約600社が拠点を有する。ダイナミックに発展するフリーゾーンの中でも代表的なモト・ホンダ・ダ・アマゾ二ア社(EXAME誌2011年500大企業中35位)とソニー・ブラジル社(いずれも会議所会員)を訪問した。

20日早朝グァアル-リョス空港を出発したグループは午後1時過ぎにマナウス空港に到着、バスでモト・ホンダ工場に直行し、サンパウロから駆けつけた末一義重役補佐に迎えられ、同社でお昼(工場食)をご馳走になった。先ずレクチャールームで技術担当の緒方正巳氏から工場概要の説明を受け、第一工場の2輪製造組み立てラインを見学した。 活発な質疑応答を後に同工業団地内のソニーへ向かった。

ソニー工場見学では牛田肇副社長が出迎え、マナウスフリーゾーン、工場の概要や今後の課題等についてプレゼンした後、幾つかのグループに分かれ、液晶テレビ組み立てライン、プリント基板工程、最新鋭の3Dテレビとサウンドシステムのデモンストレーションなどを詳しい説明付きで見学した。モト・ホンダ同様に質疑応答が自由闊達に行われた。

見学先の2社では近藤正樹会頭から感謝状のプレートを贈呈、江上相互啓発委員長より簡単な手土産を贈った。

同日19時からはアマゾナス日系商工会議所との交流会がブルーツリーホテルで行われた。サンパウロからの視察団と現地会議所会員合わせて約80人が参加。初めにアマゾナス日系商工会議所の牛田肇副会頭(ソニー副社長)が歓迎の辞を述べマナウス日系企業の実態についてプレゼンがあった。

マナウスの工業部門434社(工業団地内229社、市内202社、西部アマゾン3社)の総売上411億米ドル中、日系企業の売上は25%を占める。工業部門全体の雇用数が約12万人に対し日系企業の雇用数は2万9千人。同会議所は社会的貢献活動プログラム(環境教育、アパエ支援イベント等)にも力をいれている。

続いて近藤会頭がスピーチ、ブラジル日本商工会議所のモットーとする「開かれた会議所」、「全員参加の会議所」、「チャレンジする会議所」を説明。今後の活動の在り方や課題並びに日系会議所同士の連帯強化の重要性等について述べた。

長沼始在日本国マナウス総領事が乾杯の音頭を取った後、両会議所会員らはビジネスのあらゆる面でのチャレンジや、お互いのパートナーシップ等について語り合った。ディナーが終わりに差し掛かったところ、アマゾナス会議所の提供によりアマゾンのフォークロア「BOI BUMBA(ボイ・ブンバ)」の演奏・ダンスが披露された。最後に牛田副会頭へ近藤正樹会頭よりプレート、江上相互啓発委員長より記念品セットが手渡された。江上委員長が閉会の辞を述べた後、三本締めを行い盛大なフィナーレとなった。

21日、22日はアマゾン河等の大自然、マナウス市の歴史的名所などを見学し、有意義な視察見学会は無事成功裏に終わった。平田藤義事務局長は慣例に沿い相互啓発委員会に視察見学会についてサイト掲載記事の作成および参加者には紀行文の執筆をお願いした。

マナウス視察旅行 紀行文 南米安田保険 桑原泰治氏

(Fotos: Seidi Kusakano/CCIJB)

モト・ホンダ工場緒方技術担当(右)へ記念プレートを渡す近藤会頭

 

江上相互啓発委員長(左)と牛田ソニーブラジル副社長

 

ソニー工場で記念撮影

 

左から平田事務局長、アマゾナス日系商工会議所山岸前会頭と同半田事務局長、交流会にて

 

交流会のメインテーブル

 

アマゾナス日系商工会議所の紹介をする牛田副会頭

 

交流会の様子

 

日系会議所同士の連帯強化の重要性等についてスピーチする近藤会頭

 

乾杯の音頭を取る長沼マナウス総領事

 

交流会にはサンパウロからの視察団と現地会議所会員合わせて約80人が参加

 

閉会の辞を行う江上相互啓発委員長

三本締めで盛大なフィナーレ

 

交流会の後、参加者全員で記念撮影

 

19世紀末ゴム景気の象徴アマゾナス劇場を見学する視察団


https://camaradojapao.org.br/jp/?p=36841