繊維部会に13人が参加して開催

繊維部会(上野秀雄部会長)は、2014年2月7日午後3時から5時まで13人が参加して開催、2014年上期の業種別部会長シンポジウムの発表資料作成のために、参加者は自社の2013年の回顧と今年の展望について発表した。

2013年の回顧では、中国の綿花の記録的な在庫、変動する国際綿花相場、害虫の被害発生、棉の作付面積の減少、レアル安の影響、国際競争力の低下、国内綿糸の原価高騰による価格転嫁、安価な空紡糸への代替、原綿コストの上昇、予想を下回ったGDP伸び率、過去10年間で最低のクリスマス商戦、高級ブランドチェーン店の出店中止、低価格チェーン店の拡大、天然素材の高騰の影響による合繊の増加、中国からの輸入ファスナーの大幅増加、カラーデニム並びにキュロット風パンツの流行、倒産メーカーの増加及び業界再編などが挙げられた。

今年の展望では、中国の輸入政策が国際綿花相場を左右、害虫駆除による農薬コストの上昇、棉の作付面積の拡大、国際競争力の低下で綿糸輸出の減少、アパレル縫製部門のアウトソーシングや染工場のテキスタイル販売事業強化による既存メーカーの淘汰、景気の低迷、ドル高傾向による繊維製品輸入の低下、セーフガードの強化、染色・加工、縫製の国際競争力低下による繊維業界へのダメージ、化学繊維の輸入増加、ブラジルに生産拠点を持たないファッションブランドのブラジル進出、ベトナム並びにバングラデシュなどの東南アジアや南アジア諸国からの衣料品の輸入増加などが挙げられた。

また副題のどうしたブラジル経済 -W杯と総選挙のインパクト-では、W杯期間中はほとんど休業状態になるために生産ダウン並びに販売減、ブラジルの優勝による特需の期待、カーニバル並びにW杯、大統領選挙による生産減少の懸念などが話題となった。

参加者は、上野部会長(クラシキ)、横山副部会長(オーミ繊維工業)、小金沢副部会長(日清紡)、柴垣氏(サンヨーテックス)、岡田氏(ユニチカ)、山本氏(東洋紡)、平岡氏(ダイワボウ)、橋本氏(YKK)、安井氏(東レ)、枝川氏(OJI PAPEIS)、藤田氏(OJI PAPEIS)、平田事務局長、大角編集長

左から横山副部会長(オーミ繊維工業)/上野部会長(クラシキ)/小金沢副部会長(日清紡)

 

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