大阪・サンパウロ姉妹都市提携45周年記念大阪プロモーションセミナーは、2014年8月25日午後3時から6時までサンパウロ市役所に120人が参加して開催、大阪市の田中清剛副市長はジェトロ、商工会議所、なにわ会などの支援に対してお礼を述べ、大阪市会代表団の床田 正勝市会議長、守島 正市会議員、土岐 恭生市会議員、北野 妙子市会議員、福田 賢治市会議員、北山 良三市会議員を紹介、今回のセミナー開催でサンパウロ市との友好関係が更に深まると挨拶した。
サンパウロ市のフレデリコ環境局コーディネーターは、サンパウロと大阪は大都市で共通点が多く、お互いの経験を共有でき、フェルナンド・ハダジ市長は今後16年間のサンパウロ市新都市マスタープランを発表したが、公聴会などでサンパウロ市民の意見を大いに取り込んでいると説明、サンパウロ市のポリシ・ネット市会議員は、サンパウロ市民によりよい暮らしを提供するために都市計画を実行しており、また45周年記念大阪プロモーションセミナーに大阪から田中清剛副市長はじめ20人以上が参加、大阪市の都市計画事業から多くを活用したいと述べた。
ジェトロサンパウロセンターの石田靖博所長は、日伯両語で大阪・サンパウロ姉妹都市提携した45年前は第2次ブラジルブームで多くの日本企業が進出、現在のブラジルに進出している日本企業は700社で鉄鋼、造船、パルプ以外にも自動車・医療、外食産業など多岐に亘っており、今後は日本食や日本文化関連にも投資が行われると説明した。
都市計画局のジゼリ・メンドンサ氏は、「サンパウロ市新都市マスタープラン( New Urban Master Plan)」 について、サンパウロ大都市圏39都市を含む人口は2,000万人、新都市マスタープランは東西60キロメートル、南北40キロメートルの地域をカバーするが、地域格差を最大限に縮小、低所得者層向けの特区の指定、農村地帯の設定による農業や観光の振興、駅周辺の再利用、公園基金の設立、メトロポリタン規制などについて説明した。
大阪市経済戦略局の井上雅之局長は、 「大阪の都市魅力」と題して大阪市は水の都で833の橋があり、1日当たり250万人が地下鉄を利用、大阪市は8都市と姉妹提携、3都市と友好都市提携、成長戦略として工業・ロジスティック特区、開発・研究特区などを設けて世界でもビジネスがしやすい都市を目指しており、また東洋のベニスと呼ばれるように取り組んで観光客増加のために、ライトアップや光の競演などのイベントを実施していると説明した。
大阪市都市計画局の辰巳 康夫課長は、「大阪の都市再生に向けた取組み~その成果と挑戦~」 と題して、大阪街づくりの系譜として1945年からの戦災復興のための区画整理、1960年代の高度成長による人口増加に対応する基盤整備、都市の国際競争力強化や魅力向上のための都市再生、都市基盤整備として受益者負担や上下分離方式、都市開発として都市計画制度を活用した民間開発の誘導、日本の街づくり制度、大阪の公共交通機関として203キロメートルに及ぶ鉄道、うめきた先行開発区域、うめきた2期区域、地下街開発としてホワイティウメダ、コムズガーデン、なんばウオーク、あべちかなどを説明した。
最後に大阪市環境局の蓑田 哲生施設部長 は、「環境先進都市大阪の取組み」 と題して、都市環境問題改善のために省エネ、二酸化炭素排出削減に取り組んでおり、26カ所の大気汚染監視システム、一般環境大気測定局や自動車排出ガス測定局の設置、水質汚染浄化システム一般家庭ごみや工業ごみの削減、環境セミナーの開催固形物は息に対するサンパウロ市への技術支援などについて説明した。
開催挨拶を行う大阪市の田中清剛副市長
Secom São Paulo – Fotos: Luiz Guadagnoli