化学品部会(高橋 智部会長)は、2015年8月5日午後3時から5時過ぎまで23人が参加して業種別部会長シンポジウムの発表資料作成で意見交換会を行った。
2015年上期の回顧として緊縮財政による政府予算削減による影響、ドル高の為替や高金利、ユーロ安によるヨーロッパ系企業の攻勢、電力料金の値上げ、取引先の過剰在庫、新製品の上市による商品需要の増加、新規市場開拓、スタッフのコストパーフォーマンス向上、生活水準向上に伴う需要増加、遺伝子変換作物の普及、欧米メーカーとの価格競争激化による採算悪化、自動車業界の低迷、アルゼンチン向け自動車輸出の不振、在庫過多により受注数量減少、ドル高による原材料高、人件費の上昇などとなっている。
2015年下期の展望としてANVISAによる薬価の値上げ許可、新規受注の減少、人件費の高騰、欧米・中国製品へのアンチダンピング課税の動向、新規プロジェクトへの取組、遺伝子変換綿普及の影響、ジェネリック品・違法品の影響、スタッフのスキルアップ、新規顧客開発、人員削減によるコストカット、レアル安による採算悪化及び機器設備投資停滞、欧米メーカーとの価格競争激化による採算悪化、増加する為替変動リスク、アルゼンチン向け自動車輸出の減少、アジアからの安価製品流入の継続、クレジットリスクの増加、消費マインドの落ち込みなど経済低迷要素が挙げられた。
参加者は高橋部会長(K- I ケミカル)、友納部会長(フジフイルム)、大本副部会長(スリーボンド)、勝山副部会長(久光製薬)、藤下氏(ハリマ)、汐見氏(クラレイ)、成塚氏(キョーセラ)、小笠原氏(JX Nippon Oil & Energy)、佐藤氏(長瀬産業)、宮川氏(丸紅)、遠藤氏(ナガワ)、硯田氏(三菱コーポレーション)、谷山氏(ロート製薬)、溝口氏(日本曹達)、松村氏(パイロットペン)、上杉氏(信越化学)、久住氏(東洋紡)、西風氏(東洋インク)、横山氏(高砂香料)、平池氏(東レ)、蛭子領事(サンパウロ総領事館)、平田事務局長、大角編集担当
Fotos: Rubens Ito / CCIJB