2016年上期業種別部会長シンポジウムに200人以上が参加して開催

商工会議所恒例行事の総務委員会 (委員長 樹神 幸夫)並びに企画戦略委員会( 委員長 大久保 敦)共催の 2016年上期業種別部会長シンポジウムは、2016年2月25日午後1時から6時過ぎまで会場一杯の190人が参加して開催、11部会の部会長並びに部会長代理がメインテーマ「2015年の回顧と2016年の展望」、サブテーマ:『景気低迷期だから見えてくるビジネス機会 ~経済回復期はいつか?日系企業はどう備えるか?~』について講演した。

前半の司会は樹神 幸夫 総務委員長が担当、初めに金融部会の原 敬一部会長、貿易部会の寺本 将人副部会長、機械金属部会の渡辺 健司  部会長 、自動車部会の溝口 イサオ部会長、紅一点のコンサルタント部会 西口 阿弥 部会長がそれぞれ業界プロの視点から分析を行って解り易く解説、コーヒーブレークを挟んで、後半の司会は大久保 敦企画戦略委員長が務め、化学品部会の中村 博部会長、電気電子部会の千野 浩毅部会長、食品部会の藤江 太郎 部会長、運輸サービス部会の細谷 浩司部会長、建設不動産部会の藤井 健部会長、繊維部会の浅川 哲部会長がそれぞれ各業界のトピックスなどを発表、在サンパウロ日本国総領事館の中前 隆博 総領事は、講評でそれぞれの業界プロが見た視点での分析は皆さんの今後の経済活動の道標になると思う。今年は昨年に引き続きブラジル経済は停滞を余儀なくされ、日本企業の強みである信頼・技術で経済不況の峠を乗り越えなければならないが、日本のブランド化、差別化、モラルポジションを上げていってほしいと述べた。またジャパンハウスは比類のない日本文化などの素晴らしさを知ってもらい親日家を増やすのに役立ち、我々は2017年3月のジャパンハウス開館を目指して官民一体となって取り組んでおり、事務局長にブラジルビジネス界で有名なアンジェラ・ヒラタ女史を迎え、また総合プロデューサーはデザイナーの原研哉氏、設計デザイン監修は隈研吾氏がそれぞれ斬新なアイデアを投入することなどを説明した。

また経済産業省の菅原 廣充中南米局長は、貿易投資促進委員会の中間会合参加のために来伯、部会長シンポジウムは初めての参加で全体的に感じたのはマクロ経済の分析では一致しており、ラヴァ・ジャット作戦関連の汚職問題で政治混乱で厳しい経済情勢に変わりはないが、私は2017年にプラスに転じればよいと思うが、不景気時にもチャンスがあり、レアル安の為替によるM&A、ジカ熱対応もビジネスチャンスになりうる。またビジネス環境整備やリスク軽減でサポートしたいと述べた。在ブラジル日本国大使館の小林 和昭参事官はコメントで、5回目の参加で改めてプレゼンテーションの内容がよくなってきている。オリンピック開催時にも関わらず、現在のブラジルほど景気の悪かった国はないのではないか。その上ジカ熱、デング熱流行で多くのブラジル人が危機意識を持っている。官民一体となってブラジル政府のビジネス環境整備の要望に対して大いに協力してゆきたいと強調、樹神 幸夫 総務委員長は閉会の辞で景気低迷時にビジネス展開しなければならない皆さんにとっては、今回のシンポジウムの発表内容は非常に参考になったと思う。また半年後の部会長シンポジウムではどのようにこの難局の乗切っているのか知りたいと締めくくった。

部会長シンポジウム発表資料

部会長シンポジウムテープおこし記事リンク先

左から後半司会の企画戦略委員会の大久保 敦委員長/前半司会の総務委員会の樹神 幸夫委員長

村田俊典会頭

在サンパウロ日本国総領事館の中前 隆博 総領事

経済産業省の菅原 廣充中南米局長

在ブラジル日本国大使館の小林 和昭参事官

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