「ブラジル労働法のポイント」セミナーに70人以上が参加して開催

政策対話委員会(粟屋聡委員長)労働ワーキンググループ(上床憲司作成チームリーダー)主催による「ブラジル労働法のポイント」セミナーは、2018年2月21日及び22日午後3時から5時過ぎまで会場一杯の70人以上が参加して開催した。

初めに上床憲司作成チームリーダー(伊藤忠ブラジル )は、労働ワーキンググループが昨年下半期から会合を重ねて漸く完成した小冊子「労働法のポイント」の目的、コンセプト、作成ルーチン、小冊子の配布方法やスケジュールなどについて説明した。2月22日の進行役は森雄太サブリーダー(丸紅ブラジル)が務めた。

初めに講師のFATOR ASSESSORIA E CONSULTORIAのダクラス・マイア弁護士は、労働法(CLT)制定の背景として歴史的な流れや背景、2017年11月に施行開始された新労働法の背景・目的では、労働市場と法規制の関係、経済的観点並びに会計的観点、法律的観点、市場をゆがめる内容の法規制と潜在的労働負債が発生する理由、新労働法の原則や目標などについて説明した。

講師のFATOR ASSESSORIA E CONSULTORIAのジルセウ佐藤弁護士は、労働法改正によって導入された新規制度や変更点で、特に企業関係者の関心の高い項目として、組合費の支払い有無、有給休暇の分割、出張時の残業代算出、EメールやWhatsAppによる拘束時間などの労務解釈や残業、組合協約などについて質疑応答が行われた。

                    

左から講師のFATOR ASSESSORIA E CONSULTORIAのダクラス・マイア弁護士/ジルセウ佐藤弁護士

左から上床憲司作成チームリーダー(伊藤忠ブラジル )/加藤周平作成チームサブリーダー(南米新日鐵住金 )

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