ジェトロサンパウロ事務所は、ブラジル輸出投資振興局(APEX)及びブラジル自動車部品工業会(Sindipecas)の協力を得て2018年2月28日に「自動車裾野産業協力・日伯ネットワーキングイベント」をブラジル自動車部品工業会本社にて開催、商工会議所から政策対話委員会の吉田章則調査員が参加した。
ミニセミナーでは、ジェトロサンパウロの大久保所長、APEXのマルシア・デジャイン氏、Sindipecasのエリアス・ムファレッジ氏がそれぞれ挨拶を行なった。はじめに大久保所長は、ジェトロの概要やジェトロが行なっている自動車部品産業支援活動を説明、APEXやSindipecasとパートナーを組んで日本企業の貿易投資の促進を行なっていると述べた。
APEXのマルシア氏は、製造業の中でも自動車産業の比率は高く重要な産業の一つであるとした。APEXが行なっている外資誘致に関しては、GMのブラジルへの増資、そして技術革新やイノベーションの為のR&D施設への投資に関しては、FIATの研究施設などを例に挙げた。また、ブラジルは、外貨投資額において世界でも10番以内を維持し、経済も不況を乗り越え、2017年にはGDP成長率が1.1%と成長を成し遂げ、2018年も3%の成長が予想されるとした。また、ブラジル政府は、歳出上限、労働改革などの改革を実現、今後は年金改革やインフラ整備を強化、またビジネス環境を整備することが重要で、更なる改善をして投資を増やしていきたいと述べた。
Sindipecasのエリアス氏は、現在の会員について、463社、590工場拠点、外資系企業としては、アメリカ、ドイツ、イタリアについで日本は4番目にあると説明した。供給先が、ブラジル組立メーカーが60%と高いので、国内の生産台数に比例して、売上が影響するとし、2017年の部品産業は、前年比22%、そして2018年には7.3%の成長を予測しているとした。
その後、日系企業7社と地場企業10社によるビジネスマッチングが行なわれ、盛大なイベントとなった。