2014年3月に発覚したペトロブラス石油公社関連のラヴァ・ジャット作戦関連汚職問題発覚並びに3年以上に及ぶ深刻な経済リセッションの影響で、建設業界は壊滅的なダメージを受けていた。
ブラジル地理統計院(IBGE)の建設業界年間レポート調査によると、2016年のブラジル建設業界では、3,972社が倒産に追い込まれて、業界の43万人の労働者が解雇された。
また2016年の建設業界の法人やサービス売上や人件費などを含むGDPは前年を553億レアル減少、建設業界ではラヴァ・ジャット作戦汚職に関連した大手ゼネコンを中心に壊滅的な打撃を蒙っている。
2016年の建設業界のGDP総額は前年比14.8%減少の3,187億レアルまで縮小、また深刻な経済リセッションや連邦政府並びに州政府の財政悪化で、インフラ整備部門の売上は、前年比22%減少の991億6,000万レアルに留まって、2007年以降では最低を記録していた。
2015年のブラジル国内の建設業界は13万1,304社を抱えていたが、2016年には前年比3.0%減少に相当そる12万7,332社まで減少、建設業界の従業員総数は、前年比17.5%減少の200万人に留まっていた。
2016年の建設業界の民間企業の売上は、北部地域の水力発電所やオリンピック関連施設の完成などに伴って、全体の68.5%に相当する2,991億レアルと前年の69.4%から減少していた。(2018年6月8日付けヴァロール紙)