3年以上に亘った経済リセッションから脱け出したにも関わらず、経済回復が非常に遅れて失業率が13.0%前後で停滞しているために、多くの労働者は、労働手帳に記載されない非正規労働や自営業を余儀なくされている。
コンサルタント会社LCAでは、ブラジル地理統計院(IBGE)の全国家庭サンプル調査(Pnad)を基に労働者の実質賃金調査を行ったが、2014年第1四半期の19歳~25歳の非正規労働者の平均実質賃金は1042レアルであったが、今年第1四半期は941.70レアルと約10%減少している。
前記同様に14歳~18歳の平均実質賃金は、631レアルから586レアルに減少、26歳~50歳は1,615レアルから1,522レアルに減少、50歳以上の平均実質賃金も1,713レアルから1,598レアルに減少している。
また前記同様労働手帳に記載される正規雇用の平均沈金比較では、14歳~18歳の平均実質賃金は774レアルから702レアル、19歳~25歳は1,359レアルから1,236レアル、26歳~50歳は2,305レアルから2,280レアル、50歳以上の平均実質賃金も2,715レアルから2,600レアルにそれぞれ減少している。
経済リセッション期間では、就職先の決まらない正規労働者は、非正規労働や自営業による雇用を余儀なくされ、また実質賃金減少並びに健康保険加入や交通費支給などのベネフィットカットの余儀なくされている。(2018年6月10日付けエスタード紙)