今年5月の製造業部門生産は10.9%下落

ブロードキャスト・プロジェクションによる金融機関対象の製造業部門生産調査によると、2018年5月の製造業部門生産は、5月下旬から開始で11日間継続したトラック運転手の国道封鎖抗議デモの影響で前月比マイナス14.0%を予想していた。

しかし昨日4日に発表されたブラジル地理統計院(IBGE)による今年5月の鉱工業部門生産(PIM-PF)指数は、トラック運転手の国道封鎖抗議デモによる物流問題による部品供給不足で前月比マイナス10.9%を記録、5月としては統計を取り始め以来では過去2番目の落込みを記録している。

今年5月の製造業部門で特に落込みが酷かった部門として、自動車生産部門は前月比マイナス30%、食品部門はマイナス17.0%、飲料部門はマイナス18.0%とそれぞれ二桁台の落込みを記録していた。

ブラデスコ銀行エコノミストのイゴール・ヴェレシコ氏は、今年第2四半期の製造業部門のGDP伸び率をマイナス0.3%、第3四半期のGDP伸び率は0.6%増加を予想している。

11日間継続したトラック運転手の国道封鎖抗議デモは、企業経営者の景況感悪化やトラック運賃引き下げは投資並びに雇用縮小に繋がる可能性をブラジル全国工業連盟(CNI)のエコノミストは指摘している。

2018年5月の製造業部門生産は前月比マイナス10.9%、前年同月比マイナス6.6%、今年初め5か月間は2.0%増加、5月の過去12カ月間の生産は3.0%増加している。

前記同様に資本財セクター生産はマイナス18.3%、マイナス6.6%、9.5%増加、8.8%増加、中間財セクターはマイナス5.2%、マイナス5.2%、0.7%増加、1.8%増加している。

また消費財セクターはマイナス15.4%、マイナス9.7%、3.0%増加、3.9%増加、そのうち耐久消費財セクターはマイナス27.4%、マイナス11.9%、13.9%増加、14.6%増加、非耐久消費財セクターはマイナス12.2%、マイナス9.1%、0.2%増加、1.4%増加している。(2018年7月5日付けエスタード紙)

https://camaradojapao.org.br/jp/?p=44663