2018年上半期の自動車生産は前年同期比13.6%増加

全国自動車工業会(Anfavea)の発表によると、2018年上半期の自動車生産は、前年同期比13.6%増加の143万台で2014年以降では最高の自動車生産台数を記録している。

全国自動車工業会(Anfavea)では、今年の自動車生産は前年比13.2%増加を見込んでいたが、アルゼンチン並びにメキシコ向けの3万4,000台の自動車輸出減少予想で11.9%増加の下方修正を余儀なくされている。

今年上半期のメキシコ向け自動車輸出は前年同期比54.0%減少、自動車輸出全体の70%を占めるアルゼンチン向け輸出は過去数年間に亘って二桁増加を続けてきたが、今年上半期は僅か4.0%増加に留まっている。

全国自動車工業会(Anfavea)のアントニオ・メガレ会長は、今年の自動車輸出は前年比5.0%増加を見込んでいたにも関わらず、今年は昨年並みの76万6,000台に下方修正している。

5月下旬から開始で11日間継続したトラック運転手の国道封鎖抗議デモの影響で、5月の自動車生産は自動車メーカー向け部品調達が物流問題発生の影響で、7万台~8万台の減産を余儀なくされていた。

しかし6月の自動車生産は、前年同月比21.0%増加の25万6,300台を記録して、2013年以降の月間生産記録を達成したが、6月の自動車販売は前月並みの20万2,000台、前年同月比では3.6%増加している。

今年上半期の自動車販売は前年同期比14.4%増加の116万台、今年の自動車販売は、トラック運転手の国道封鎖抗議デモによる一般消費者の買え控えやサッカーのワールドカップなどにも関わらず、前年比11.7%増加の250万台をアントニオ・メガレ会長は予想している。

6月の新車在庫は36日営業日に相当する24万600台と通常平均の31日営業日を上回ったが、伝統的に7月並びに8月の新車販売は低調に推移するために、自動車メーカーでは生産調整による在庫調整を行うと予想されている。

ミッシェル・テメル大統領は、10月の大統領選挙を控えて大統領暫定令(MP)ができる期限1日前の今月5日夜、2017年12月31日で終了した自動車技術革新政策(Inovar Auto)に替わる環境にやさしいエコカーを優遇するROTA2030プログラムを発表した。

ROTA2030プログラムのクレジット減税が期待していたよりも低いものの、技術革新を進めるP&Dに対する投資クレジットに対する個人所得税(IRPJ)並びに純益に対する社会納付金(CSLL)のクレジット割引政策導入で、自動車メーカーの投資が拡大するとアントニオ・メガレ会長は歓迎している。(2018年7月7日付けエスタード紙)

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