ブラジル国内のスタートアップ企業の73%は10カ所の工業団地に集中

新しいビジネスモデルで急成長を目指す、市場開拓フェーズにあるベンチャー企業であるブラジル国内のスタートアップ(startup)企業の73%は10カ所のコミュニティ(工業団地)に集中している。

中国製のクレジットカード端末機をインターネット販売しているスタートアップ(startup)企業Paggacerto社では、セルジッペ州アラカジュ市で販売開始している。

Paggacerto社のアルツール・バルボーザ社長は、初めに小売販売経営者の中国製クレジットカード端末機に対する不信感除去を余儀なくされたが、今では従業員33人、月商は350万レアルに達して「PagSeguro do Nordeste 北東地域の支払保証」のニックネームを取得して信頼を得ている。

スタートアップ企業が集中する10カ所のコミュニティ(工業団地)には地方独特の名称がつけられており、セアラー州フォルタレーザ市の工業団地はハパヅーラ(砂糖キビ液の固形)、ゴイアス市ではゴイアス地方で採れるフルーツ「ペキ」からPequi Valleyと呼ばれている。

またアラカジュ市の工業団地はカシューナッツの木を意味するCaju Valley、パラナ州ロンドリーナ市の工業団地は、テーラ・ロッシャの赤土で足が赤色になるためにRed Footと呼ばれている。

旅行用スーツケースモニタリング事業のTrackage社は、2014年にミナス州ウベラーバ市のZebu Valleyに本社を設立、今ではLatam 社並びにPorto Seguro社、 3M社などと法人契約を結んでいる。

ブラジル国内には130カ所のスタートアップ企業が集中するコミュニティ(工業団地)が存在するが、スタートアップ企業の2/3は従業員が5人までの零細企業となっている。(2018年7月11日付けヴァロール紙)

https://camaradojapao.org.br/jp/?p=44678