就労・失業者管理センター(Caged)の統計によると、2018年6月の労働手帳に記載される正規雇用者はマイナス661人を記録して、今年初めて解雇数が雇用数を上回った。
Caged管理センターの統計によると、今年6月の正規雇用者調査対象の8部門のうち5部門でマイナスを記録した要因として、トラック運転手の国道封鎖抗議デモ並びに不透明な大統領選挙予想で、企業経営者の景況感悪化が正規雇用調整に大きく影響している。
特に今年6月の商業部門の正規雇用は、前月比マイナス2万971人を記録して今年は5か月間でマイナスを記録、製造業部門は、マイナス2万470人を記録して今年初めてマイナスを記録している。
6月の農畜産部門の正規雇用は、4万917人増加して商業部門並びに製造業部門の解雇数を補った。特にコーヒー収穫向け正規雇用は1万4,000人、オレンジ収穫向け正規雇用は8,900人を記録。特にサンパウロ州並びにミナス州での雇用が牽引した。
また6月の建設業部門雇用はマイナス934人、公務員はマイナス855人、鉱業部門はマイナス88人、サービス部門は589人増加、公共機関向け製造業サービス部門は1,151人増加している。
ブロードキャスト・プロジェクションによる17金融機関対象の6月の正規雇用調査では、トラック運転手の国道封鎖抗議デモの悪影響の解消で3万5,000人増加を予想していた。
GO Associadosエコノミストのルイス・カステリ氏は、今年初めの今年の正規雇用は100万人増加を予想していたが、今では60万人増加に下方修正、Tendencias Consultoria社のチアゴ・シャヴィエール氏は、6月の正規雇用の減少を憂慮している。(2018年7月21日付けエスタード紙)