ヴァーレ社の第2四半期の純益は前年同期比5倍に上昇

資源大手ヴ―レ社の2018年第2四半期の純益は、非常に含有率が高い鉄鉱石販売が牽引して、前年同期の410%増加に相当する3億600万レアルを記録した一方で、前四半期比では95%下落している。

今年第2四半期の純益が前四半期比で95%下落した要因として、2015年11月に発生したミナス・ジェライス州のサマルコ社の鉱山廃水用ダムの決壊事故に対する賠償金15億レアルの積立準備金並びに今年4月~6月の16.0%のドルに対するレアル通貨の下落が影響している。

ヴァーレ社の負債全体の90%はドルの外貨による負債を抱えているが、過去12カ月間で同社の負債総額の50%に相当する110億ドルの負債を返済したものの、第2四半期の16.0%のドル高は73億レアルの純益減少に繋がっている。

ドル高の為替傾向に伴って、同社では2億ドルの投資計画削減を余儀なくされているが、サン・ルイス港の粉状の鉄鉱石を焼き固めた鉄鉱石ペレット工場の操業再開向け投資は、継続するとルシアーノ・シアニ・ピレス財務担当取締役は説明している。(2018年7月26日付けエスタード紙)

 

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