非正規雇用が全体の40.6%に上昇

昨日発表のブラジル地理統計院(IBGE)の全国家庭サンプル調査(Pnad)によると、2018年第1四半期の失業率は13.1%であったが、第2四半期の失業率は12.4%に減少している。

しかし第2四半期の失業率が12.4%に減少した要因として、過去3年間以上継続した深刻な経済リセッションからの回復が非常に遅れており、回復が遅れている景気に伴って、就職活動を諦める労働人口拡大並びに労働手帳に記載されない非正規雇用増加で、見かけ上の失業率改善となっている。

今年第2四半期の全国法人登録台帳(CNPJ)に登録されない民間部門の非正規雇用者や自営業者、ハウスキーパーなどの労働人口は、前年同期比2.3%増加の3,710万人に達している。

一方今年第2四半期の全国法人登録台帳(CNPJ)に登録される正規雇用は、前年同期比1.5%減少の3,280万人と2012年以降では最低の正規雇用数まで減少している。

6月の非労働人口は6,560万人に達して記録を更新しており、また今年第2四半期の労働人口は、前四半期比1.2%減少の77万4,000人、前年同月比では1.9%減少している。

今年第2四半期の民間部門の正規雇用数は、前四半期比7万9,000人減少の3,283万4,000人、非正規雇用数は27万6,000人増加の1,098万9,000人、前記同様に正規雇用ハウスキーパーは2万5,000人減少の183万5,000人、非正規ハウスキーパーは、5万3,000人増加の439万6,000人となっている。

連邦政府や地方政府の公務員は11万9,000人増加の129万4,000人、非正規雇用の公務員は、28万9,000人増加の247万2,000人、全国法人登録台帳(CNPJ)に登録している雇用主は1万人減少の345万5,000人、CNPJに登録していない雇用主は1万4,000人増加の91万1,000人、CNPJに登録している自営業者は、7万1,000人増加の444万3,000人、CNPJに登録していない自営業者も4万3,000人増加の1,862万2,000人となっている。(2018年8月1日付けヴァロール紙)

 

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