ブラジル地理統計院(IBGE)の鉱工業部門生産調査(PIM-PF)によると、2018年6月の鉱工業部門の生産(GDP)伸び率は前月比13.1%増加して、5月のマイナス11.0%から一転して大幅増加に転じている。
今年5月の鉱工業部門生産は、5月23日から始まった11日間継続したディーゼル燃料価格値下げ要請を発端とした全国規模のトラック運転手の国道封鎖の抗議デモの影響で、前月比マイナス11.0%を記録していた。
今年6月の鉱工業部門生産は、前年同月比3.50%増加、今年上半期は2.30%増加、6月の過去12カ月間では3.20%増加、しかし第2四半期の平均月間伸び率は0.50%増加に留まっている。
今年6月の鉱工業部門のセクター別比較では、資本財セクター生産は前月比25.6%増加、前年同月比9.5%増加、今年上半期は9.5%増加、6月の過去12カ月間では9.5%増加している。
前記同様に中間財セクターは7.4%、1.8%、0.9%、1.8%それぞれ増加、消費財セクターは19.8%、5.6%、3.5%、4.4%それぞれ増加している。
消費財セクターのうち耐久消費財セクターは34.4%、16.0%、14.3%、15.4%それぞれ増加、非耐久消費財セクターは15.7%、3.2%、0.7%、1.8%それぞれ増加している。
また6月の鉱工業部門生産調査(PIM-PF)対象の26セクターのうち22セクターでは、物流問題解決による部品店原材料供給が正常化したために前月比で増加を記録している。
特に自動車・トラック・バス生産は47.1%増加、食品セクター19.4%、飲料セクター33.6%、非金属セクター20.8%、紙・パルプセクター17.9%、プラスティックセクター12.5%とそれぞれ二桁台の生産増加を記録している。(2018年8月2日付けIBGEサイトより抜粋)