国際金融協会(IIF)の発表によると、2018年第2四半期の海外投資家のブラジルへの金融投資は僅か6億ドルに留まって、第1四半期の110億ドルから劇的な減少を記録している。
しかし今年上半期の海外投資家のブラジルへの金融投資総額は、第2四半期が僅か6億ドルに留まったにも関わらず、総額116億ドルと前年同期の81億ドルを35億ドル上回っている。
国際金融協会(IIF)の発表によると、海外投資家の今年第2四半期の新興国への金融投資では、インド並びにポーランド、ブラジル、アルゼンチン、トルコへの投資落ち込みが顕著となっている。
今年上半期の海外投資家の新興国への金融投資トップは、中国向け投資総額が737億ドル、2位はインド320億ドル、トルコ240億ドル、メキシコ220億ドル、アルゼンチン向け投資額は217億ドルで、ブラジルの116億ドルを大幅に上回っている。
今年7月の海外投資家の新興国への金融投資総額は、119億ドルを記録して6月の106億ドルの上回ったが、今年4月並びに5月は投資金流出が流入を上回っていた。
7月の海外投資家の新興国への金融投資では、ラテンアメリカ向け投資が72億ドルを記録していたと国際金融協会(IIF)エコノミストのEmere Tiftik氏は指摘している。
米国の金利上昇によるドル高の為替並びに中国人民元の下落傾向、米中貿易戦争、石油などの国際コモディティ価格変動などの要因で、今後も米国ドルは新興国に対して上昇すると国際金融協会(IIF)では予想している。(2018年8月3日付けエスタード紙)