2017年のトラックやバスを含む自動車輸出は前年比47%増加を記録、また今年上半期も前年同月比で増加を記録していたにも関わらず、1月~7月間の自動車輸出台数は、前年同期比マイナス2.8%の43万300台に留まっている。
今年は外的要因として米連邦準備制度理事会(FRB)による金利引き上げ発表、トランプ大統領による米中貿易戦争、国内要因として失業率の高止まり、景気回復の遅れ、益々不透明感が拡大する大統領選挙、トラック運転手の国道封鎖抗議デモなどの要因でレアル通貨に対するドル高の為替にも関わらず、主にアルゼンチンの為替危機の影響で、自動車輸出減少が顕著になってきている。
ブラジルの自動車輸出の70%を占めているアルゼンチンの為替危機の影響で、今年初め7か月間のアルゼンチン向け自動車輸出は、前年同期比マイナス35%を記録している。
全国自動車工業会(Anfavea)のアントニオ・メガレ会長は、今年の自動車輸出は年初に前年比5.0%増加を見込んでいたにも関わらず、今年は昨年並みの76万6,000台に下方修正している。
今年7月の自動車輸出台数は、輸出相手国トップのアルゼンチン並びに2位のメキシコ向け輸出減少に伴って前月比マイナス20.9%の5万1,400台、前年同月比ではマイナス21.7%となっている。
また自動車輸出減少に伴って、7月の自動車生産は前月比マイナス4.1%の24万5,800台に留まったにも関わらず、前年同月比では9.3%増加を記録している。
今年初め7か月間の自動車生産は前年同期比13.0%増加の168万台、7月の自動車販売は前月比7.7%増加の21万7,500台、前年同月比では17.7%と大幅に増加、今年初め7か月間の自動車販売は14.9%増加の138万台を記録している。
今年7月の自動車工業界の新規雇用は546人増加、7月の過去12カ月間の累計新規雇用は5,252人、7月の自動車業界の雇用総数は、前年同月比5,252人増加の13万2,021人に達している。(2018年8月7日付けエスタード紙)