産業開発研究所(Iedi)の調査によると、2018年上半期の製造業部門の貿易収支は、前年同期の13億ドルの7倍に相当する94億ドルに達している。今年上半期の製造業部門の輸出は5.2%増加の665億ドルに対して、輸入は17.8%増加の759億ドルに達している。
過去2年間の製造業部門の貿易収支は経済リセッションの影響で、ドル高の為替並びに国内製品の代替の影響で、2013年~2014年の平均貿易収支赤字の300億ドルを大幅に下回っていた。
今年の自動車部品工業会の貿易赤字は、過去3年間の平均の50億ドルを上回る60億ドルが予想されている。今年の自動車部品関連の輸出総額は11.5%増加の82億ドルに対して、輸入総額は相次ぐ新機種の新車販売並びに過去数年間の相次ぐ自動車部品メーカーの撤退に伴って、14.0%増加の145億ドルが見込まれている。
今年の繊維業界の輸出総額は11億ドルに対して、輸入総額は60億ドルを見込んでいるが、繊維業界の投資は設備投資向け機器購入などで60億レアルが予想されており、経済リセッション時の25億レアルを大幅に上回ると予想されている。
ブラジル貿易会(AEB)のジョゼ・アウグスト・デ・カストロ会長は、今年の輸入総額は前年比11.5%増加の1,681億ドルに対して、輸出総額は僅か3.1%増加の2,244億ドル、貿易収支は15.9%増加の563億ドルの黒字を予想している。(2018年8月18日付けエスタード紙)